市販インソールと何が違うのですか?
1、素材が違います
一律の素材での加工ではなく、痛みのある部分には柔らかい素材で加工することができ、お客様の症状に合わせて加工いたします。
2、痛みのある箇所をピンポイントで加工します
例えば足裏に魚の目がある場合、その箇所をピンポイントで素材を変えて加工します。魚の目があるところに足圧を加えないように痛みを取り除きます(徐圧する)。市販品は同じ素材、万人に合うように設計されているため、足の症状によっては効果が出にくいことが考えられます。
3、一度お作りしておくと5〜6年程度使用できます
経年して足の形状が変化してくるため、足変形に応じて、矯正力を強く加えたりと土台はそのままで表面を再加工することが可能です。
市販インソールでは
- あらかじめ症状別に様々な種類のものは販売されている
- 比較的安価であるので気軽に試せる
- 実際に靴に入れて試してみないと感触がわからない
市販のインソールはたくさんの種類が出回っています。ちょうど合うものがあればいいのですが、うまく合わず無駄になってしまうこともあるようです。ご自身の指や足裏に変形があったり、タコができていたりする場合は、お一人お一人に丁寧に合わせたオーダーで一度お作りしておくと5〜6年程度使用できます。ただし、その間には足裏の状態を診させていただき調整することが必要です。気になったことがあればお知らせください。
インソールをお入れした靴が古くなったら、同じような靴のタイプをご購入されると、またそのまま調整したインソールをお入れします。何度か買い替えすることもなくなりますので、市販のインソールで合うものがなくお困りの方はオーダーでお作りすることをお勧めします。ご自身の足裏に変形があったりタコができていたりする場合は、オーダーでお作りすることをお勧めします。足の変形の症状によりましては、保険対応になる場合もあります。その場合は医師の診断書が必要になりますのでご相談ください。
弊社の「オーダーメイドインソール」とは
私たちは「市販のものでは対応しきれない足の疾患がある方」に、治療目的としてお作りしています。弊社にいらっしゃるお客様の多くは、すでに痛みを抱えている方が大半です。「もっと早く自分の足や、靴の事を考えればよかった…」とお聞きすることが多いです。
治療用のオーダーメイド靴と一緒に入れてお作りするもののほか、インソールのみでもお作りします。ご自身で履かれている靴に治療用としてお入れします。お入れできる条件としては、お履きの靴に入れられることが可能で、かつ中のインソールを剥がせるものになります。通常はスニーカータイプの靴になり、パンプスやハイヒールには入れられません。
症状別/お悩み別
市販インソールで対応できない方々のために。私たちは主に「このような方へ」お作りしております。
症状別:
- 変形性股関節症
- 外反母趾
- 扁平足
- 踵骨棘
- 足底腱膜炎
- 内反尖足
- リウマチ
- 事故や病気で障害をお持ちの方
- その他、疾患がある方
お悩み別:
- 脚長差(左右差)がある
- 指が痛い
- 足裏が痛い
- 足がたおれて不安定
- 自分の足に合う治療法がよくわからない
- 足の症状に対応してもらえない
- いろいろ試したが、痛くて靴をたくさん捨てた
症状例(1):変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)
症状は個人差が大きいため情報量も多く、どのように治療して良いのか患者様自身も困り、迷うとお聞きしております。緊急性もあり、すぐ手術の方もおられる一方で「ゆっくり治療したい」「できれば手術はしたくない」とお考えの方も多いのも事実です。手術をしない保存療法としては、コルセット、足底板(インソール)、整形靴などがあります。
こんな症状
原因はさまざまありますが、女性に多い疾患です。主に脚長差(左右の足の長さが違う)があります。成長期にスポーツなどで股関節に負担をかけすぎたため、後に発症するケースもみられます。変形性股関節症に多い臼蓋形成不全症(きゅうがいけいせいふぜんしょう)の症状は、例えば、股関節のボール状の骨の上にお椀のような骨がかぶっていると想像すると、そのお椀のかぶりがしっかりかぶらず、浅くなった状態になっています。そうなると、股関節に痛みが生じて歩行が乱れ、首・肩・腰・膝・足裏などに影響があらわれてくることが多いです。
治療上、インソールで弊社ができること
お持ちの靴の形状に合わせて左右の高さを調整しお作りします。ウォーキングシューズなどスニーカータイプの靴は歩きやすく効果が得やすいですが、細身の靴などは種類によっては歩行時にかかとが脱げやすくなることがあります。足底板をお入れする場合の靴は事前にご相談ください。なお市販の靴にお入れすることは靴の構造上、限界があるため、靴を購入する場合は靴のことを理解してくれるお店を探すことが大切です。
症状例(2):外反母趾・扁平足
こんな症状
足の拇指(親指横の付け根)が変形し曲がってくる疾患です。女性に多い疾患ですが、男性の外反母趾でお悩みの方も多いです。主に若い頃にハイヒールを履いていたり、無理に合わない靴を履いていたことが原因で、年齢と共に足変形が進行してしまうケースが多いようです。また、足裏の扁平足により外反母趾を誘発してしまっていることも考えられます。痛みをかばって歩いていると、歩行が乱れ、年齢と共に身体の他の部位にも負担がかかってくることが多いです。
治療上、インソールで弊社ができること
お持ちの靴の形状に合わせてお作りします。主にウォーキングシューズなどスニーカータイプの靴に入れると歩きやすく効果が得やすいです。細身の靴や緩めに履いている靴などは種類によっては歩行時に踵が脱げやすくなることがあります。インソールは足裏の骨格を支えるために足裏に合わせて補正・矯正をして製作します。
また、例えば足裏に魚の目がある場合、痛みのある箇所をピンポイントで素材を変えて加工します。実は扁平足や外反母趾などの足裏の変形により、歩行時に魚の目がある箇所に圧(力)が集中しているため、その積み重ねで角質化し、魚の目になることが多いです。表面を削っても一時的にはなくなりますが、足裏の変形を矯正しないと歩行時に再度、圧がかかり再発してしまうため、足裏のアーチをしっかりと支えてあげることが重要です。
インソールの重要性とは
- 足のアーチの補正と矯正をすることで長時間歩いていても、疲れにくくなる
- 足裏にぐっと力が入り、踏ん張りがきく
- 歩行がぶれにくくなる
- 足全体がゆったりと包まれているような、気持ち良いフィット感がある
近年「足裏のアーチを支える」「体をしっかりと支える」というインソールが入った靴が、多く売られるようになって、インソールの重要視されてきました。靴を履いて足が痛いのは、実は靴ではなく「歩き方」に原因があることが多いことをご存知でしょうか。
「歩き方」すなわち何らかの症状(外反扁平足・開帳足など)があって、体重を不自然にかけて歩くことによって、身体がゆがみ足が少しずつ変形していき、その結果、靴を履いて歩くと痛いと感じるようになっていきます。年齢を重ねていくに従い、その症状も目立ってきます。インソールは靴の中に入れるものですが、足裏の皮膚に直接触れる最初の靴とも言えます。
インソールをお作りする場合
初回から納品まで
初回から納品まで、平均で3回ご来社いただきます。製作する仕様や加工方法によって、ご来社いただく回数は前後いたします。足裏の型をお採りし、足の症状に合わせてお作りします。足裏を衝撃緩和した素材のため硬くなく足裏も痛くない素材で加工します。
インソールを入れる靴
お持ちの靴に合わせてお作りします。もとから入っているインソールを外すことができる靴に、お入れすることが望ましいです。「インソールを入れられる靴がない」など、靴を探すことで、ご苦労されている方も多くいらっしゃいます。ウォーキングシューズなどスニーカータイプの靴は歩きやすく効果が得やすいですが、細身の靴や緩めに履かれている靴などは種類によっては歩行時にかかとが脱げやすくなることがあります。インソールをお入れする場合の靴は事前にご相談ください。
なお市販の靴にお入れすることは靴の構造上、限界があるため、靴を購入する場合は靴のことを理解してくれるお店を探すことが大切です。弊社でも、インソールの厚みが確保されて作られた市販靴をお取り扱い販売しております。インソールは出し入れできるため、同じような形状の靴であれば併用して使うことができます。
※パンプスや紳士靴など、中の容量が狭いものに、インソールを入れる事をご希望されている場合、製作方法が異なりますが可能な限り、ご対応いたします。
アフターフォロー
料金
詳しくは「料金ついて」をご覧ください。厚生労働省が定めた治療用装具としての規定の内容、価格に沿って算出いたします。医師の処方に基づいて金額をご案内いたします。(お支払いいただいた金額に対して、自己負担額に応じた還付が受けられます。)
納期
平均で約2週間のお渡しとなります